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獣医師目線での宿泊レポート

獣医師目線での宿泊レポート「ペットファースト 配慮が素晴らしい旅館」
獣医師 福地可奈
酪農学園大学卒業後、都内動物病院に勤務。現在は大学にて感染症を専門領域として研究を行なっている。また獣医師の7割が登録するvetpeer を運営する(株)ズピアに参画し、専門家としてサービスや商品プロデュースに助言を行い、ペット業界の質向上に向けて精力的に活動している。

2020年9月、皆様より一足先に宿泊させていただきました。獣医師であり赤ちゃんをもつ母として、両方の視点から「絆」について宿泊レポートを書かせていただきます。
まず全体として、絆はペットファーストはもちろん全ての宿泊客がワクワクできる、遊び心満載の仕掛けを持つ素晴らしい旅館であるとお伝えしておきます。

詳細です。
まず旅館の顔でもある入り口で、いきなり笑顔がこぼれます。徳川の「葵の紋様」を模した「肉球の紋様」が、私たちを迎えてくれるからです。
紋様の下に設置された行燈には砂利で敷き詰められたトイレがあり、移動で我慢していたペットにしっかりと用を足させることができます。
玄関を入ると映画のセットのような空間が待ち受けています。その先にロビーがあり、ソファには複数リードホックが設置されているので、スムースなチェックインが可能です。長旅の疲れを癒せるよう人間用のコーヒーマシンだけではなく、ペット用ウォーターサーバーも設置されていました。ロビー横には人用足湯があり、到着後すぐにでも気軽に足湯を堪能できます。そばにはリードホックがあるので、脱走の心配なくペットと日本庭園を楽しむことができる心遣い、流石だと思いました。

お部屋には充実したアメニティが設置されています。ペット用には割れないプラ素材のお皿、ペットシーツ、ビニール袋、うんち拭き、タオル、消臭スプレー、コロコロ、そしてお散歩バッグ。お散歩バッグにはペットシーツ、おしっこ流す用のお水ペットボトル、うんち袋が入っており、そのまま持お散歩を完璧に遂行できるセットでした。

そのほか空気清浄機はもちろん中型のペットケージが予め設置されており、入室後すぐにペットの居場所として利用できるようになっています。また、柱にリードホックがあるためリードを一時的にかけておくのも便利と感じました。

お食事は畳の個室だったので、幼児連れでも周りを気にせず遊ばせておくことができます。また、高さのあるテーブルなので幼児やペットが誤食したり、鍋物で火傷する心配が少ない点がとても安心できました。誤食や火傷の可能性があるなかでは、なかなか懐石料理に集中できないと思いますが、高いテーブルなのでその心配はなく心行くまで食事を堪能できます。

敷地の真ん中にある日本庭園にはペットと入ることができます。
滝や橋がかかっており、もみじや赤松など様々な植物が植えられています。紅葉の季節はさらに彩りを増すことと思われます。虫の声を楽しみながら日本庭園をお散歩できるのは大変素敵だと感じました。

行燈にはオリジナルの肉球が刻印されており、庭園内に数多く設置され夜はとても美しく足元を照らしてくれるので安心して散歩を楽しむことができます。そのうちの一つは特別な肉球模様なので、宝探しのような気持ちでお散歩が捗ります。
庭園にもうんち袋があるので粗相の際にも安心です。目立たないように設置されているところに、美的配慮を感じました。

施設にはそのほかにも多くの配慮が施されていました。

・板張りの回廊
滑り止め防止のマットが敷いてあります。ヘルニアになりやすいダックスや筋力の低下している高齢犬の関節や椎間板への負担をやわらげることができると感じました。

・ペット用露天風呂
マットが敷かれておりペット自身で登って入浴できます。犬の入浴ではすすぎと乾かしが重要です。犬は皮膚の角質層が人よりも薄く繊細なため、乾かしが甘いと細菌性皮膚炎の原因になりますが、更衣室にはペット用にドライヤーが完備されておりしっかり乾かすことができます。

・屋内・屋外ドッグラン
犬は汗腺が肉球にしかないため人より暑さに弱い動物ですが、空調施設がしっかりしていて真夏でも安心して犬を遊ばせることができます。滑り止め防止マット、広いトイレスペース、水場、人用ソファー、犬用ソファーが完備されています。隣接の屋外ドッグランに続く道にはランプがあり、夕方や曇天時も足元を照らしてくれます。屋外ドッグランは二重扉で脱走防止対策がされており、さらに滑り止め防止に人工芝が準備されていました。

・非常用出口の看板
犬も一緒に逃げているデザインが思わず写真を撮ってしまう可愛らしさです。一つも見逃したくないと館内をキョロキョロ探してしまいます。

最後に、絆はペットファーストですべてが準備されており、個人的にはお勧めしたい旅館と感じました。今後、万が一体調を崩した時のための対応(緊急でかかれる病院や、相談できる獣医との連携)も随時見直しをかけて行かれるとのことで、持病のあるペットの飼い主様も安心かなと思います。

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